高齢者向けの介護施設は、介護予防サービス系と介護サービス系、介護保険施設系の3種類に分けることができます。介護予防サービス系には、介護予防訪問介護施設と介護予防通所介護施設があり、介護サービス系には訪問介護施設と通所介護施設があります。また、介護保険施設系は介護老人福祉施設と介護老人保健施設、介護療養型医療施設が該当すると言われています。

そしてこの中で、最も多い施設は通所介護施設であり、次いで介護予防通所介護施設となっているようです。いずれもデイサービスと呼ばれ、自宅で自立生活が送れるように、利用者の心身機能を維持したり、家族の介護負担を軽くしたりすることが目的になっています。デイサービスの中には、お泊りデイを実施している施設もありますが、大抵は日中だけの営業であり、要介護度の重い利用者はいないため、介護未経験者でも勤めやすい施設と言えるでしょう。

それから、デイサービスよりも少人数で、一人一人の利用者に寄り添ったサービスを提供しているのが、介護保険施設系に含まれるグループホームです。この施設は、認知症専門の施設で、1ユニット9人を基本に、全室個室で利用者が生活を共にしています。認知症の高齢者は新しい人や物に対して抵抗感を抱くことが多いため、少人数に限定することよって、家庭的で安定した生活を送れるようにしています。

グループホームでは、料理や洗濯などの家事は、利用者が交代で行うのが基本のようです。介護内容は個々の要介護度に応じて行いますが、身体的機能は自立している人が多い傾向にあるため、介護職がはじめての人も離職率は低い傾向にあります。日常生活を利用者と共に楽しく行える魅力もあるので、働くにはおすすめの介護施設です。